占いの歴史は世界最古のメソポタミア文明に遡るほど昔からあり、どの時代、どの国の権力者にも傍に占いを司る賢者がいました。
科学が発展している現代でもなお、多くの人が占いに興味を持っています。特に先の見通しが立たない「混沌の時代」には、未来を知る拠り所として存在感を増しています。
しかし、私たちはこの人類の叡智である「占い」を、本当に賢く活用できているでしょうか?
占いを本当の意味で活用できる自分になる
自分自身や将来のことなど、目には見えない世界を見せてくれる「占い」。たとえば転職を考えるとき、占いで自分の適性や転職の時期を観ることができます。好きな人の気持ちをなんとかして知りたい、というときにも占いが活躍します。
でももし…
やりたい仕事が向いていなかったら?
挑戦するには良い時期ではなかったら?
好きな人が運命の人ではなかったら?
占いは一見、自分の行動を制限してしまうようにも思えます。
「今は不運期だから大人しく過ごす」
「今年は幸運期だから、いろいろチャレンジする」
このように「占いが○○だから、○○する。」というとき、主語は占いです。つまり、占いに依存してしまっている状態。一見すると占いを使っているようですが、占いに使われてしまっている構図です。占いに依存してしまうと、「良い時期」でないと行動できなくなったり、「相性が良い相手」でないと近づけなくなったり、人生に制限がかかってしまうのです。
中には「占いは全く信じない」と豪語する人はいます。そんな強者でさえ、
「大殺界です」
「厄年です」
「婚約相手とは相性が最悪です」
「今の仕事に向いていない」
「赤ちゃんの名前の画数が大凶」
そう占いで鑑定されれば無視できず、少しは動揺してしまうでしょう。おみくじで「大凶」をひいただけで少し弱気になりますよね。これだけ日常的に占いが溢れていて、知らず知らずに行動に影響を与えているわけですから、「占いのリテラシー」がないと振り回されてしまいます。
本当は、幸運期だろうが、不運期だろうが、やるべき時は来ますし、大人しくしておくべき(様子をみる)時はあります。
「自分はどう生きるのか?」
「自分はどこに向かい、何を手に入れたいのか?」
主語が自分になると、占いは制限ではなくなります。自分の行動は自分軸で決めるのです。自分の行動があって初めて、占いが活きてくるのです。
あなたが自分を知り、自分軸をもったとき、占いは自分の可能性を広げ、もっと自由に生きるための心強いツールとなるのです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
取り巻く環境を客観的に判断し、自分の持って生まれた特性を知り自己理解を深める。そう今の状態を分析することができれば、自信を持って人生を選択していけることでしょう。
【講義の5つの特徴】
(1) 複数の占いの中から、適切な手法を選べるようになる
講義では実際に西洋占星術、手相、タロットカードと、それぞれ視点の違う占術を学んでいきます。占いたい内容によって、どの手法を選ぶかが変わります。たとえば、占星術は、生まれ持った特性。タロットは、現在の状況、気持ち。手相は、過去現在の行動の結果と少し先の未来が現れるため、このまま進んでいいのか迷ったときには有効な手段と言えます。こうした傾向を知ることで、今の自分に必要な占いを知ることができるのです。それぞれの成り立ち、占いかたを知ることで、至る所で見かける「占い」がなぜそういう「結果」になって出てきたのかがわかるようになってきます。一つの手法に凝り固まることなく、複数の占いを学ぶことによって、自分なりの占いのやり方を深めていただきたいと考えています。
(2) 人生の岐路で、ベストの選択ができるようになる
占いで人気のテーマと言えば、やはり「仕事」と「恋愛」です。「今のパートナーと結婚してよいのだろうか。自分にはもっといい出会いがあるのでは?」「好きなことを見つけたいけれど、自分には何が向いているのだろう?」「独立したいけれど、いつのタイミングがいいだろう?」「企業経営における投資タイミングを知りたい。ビジネスパートナーとして誰を選ぶか」このような様々な悩みに、ヒントが得られることでしょう。
(3) 自分で自分を占えるようになる
あなたは占い師に、自分の性格や過去の出来事を、ずばり言い当てられた経験がありませんか。実は、占いが当たるのは、テクニックによるものです。いわば、手品のようなもので、きちんとタネと仕掛けがあるのです。本講義では、心理学的観点から占いが当たる仕組みも解き明かしていきます。「どうでもいい占い」と、「参考にした方がいい占い」の区別がつくようになれ ば、もう占いに振り回されてしまうことがなくなるのです。占いの仕組みを理解し、占い師に頼りきることなく、自分で自分を占えたらいいと思いませんか。
(4) 気になる相手のことも占えるようになる
受講メンバーのみなさんで、お互いを占い合いながら、ワイワイと和やかな雰囲気の講義です。複数で一緒に学ぶことで、人と自分との違いを自覚できますし、他人の占いをする練習にもなります。これで、あなたが気になるあの人を占うこともできるようになります。
(5)あなただけの「自己分析ブック」がつくれる
占いの世界のドアを叩いたら、まずは自分自身を占いましょう。自分にはどんな才能があり、どんな可能性を秘めた人間なのかを見ていきます。講義が終わるころには、自分だけの「占い自己分析ブック」が出来上がります。きっと、今まで知らなかった自分に出会い、新しい可能性を十分に発見できるでしょう。またこの「自己分析ブック」はこれからも自分の占い結果を蓄積させていくことで、どんどん育っていきます。卒業後の勉強会などでもみんなで見せ合って、情報交換して、よりよく進化させていきましょう。
國武亜紀教授より「未知の自分に出会い、未来を描こう」
私は、自分のことを占い師というより、「翻訳者」だと思っています。占いという言語を訳するというイメージです。占い師が「あなたの運命はこうな る!」と言うとすれば、私は「カードはこう言ってるけど、どうする?」というお話をします。
この時代、占いの教室はたくさんありますが、そもそも占いとは何なのか、占いの世界はどのようになっているのか、その全体像を学べる講義はなかなかありません。
また、2009年に活動を始めて以来、「占いはツール」をいう考え方は少しずつ見かけるようになったとは言え、やはりまだ占いから導かれる「良いこと」「悪いこと」に振り回されている人も多いようです。占いはあくまで道具として活用するもの、主人は自分なのですから、道具に依存したり、振り回されてはいけません。
この講義はあくまでもフラットな視点で、占いから出される誰かの価値観を通った「良い」「悪い」を語るのではなく、占いからでてくる「素材」を捉え、自分軸で人生を自由に設計していくことを目指しています。
「運命は、最もふさわしい場所へと貴方の魂を運ぶ」これは、シェイクスピアの言葉です。占いは未来の方向性を指し示してくれますが、運命を決めるものではありません。運命はどうにもならないものではなく、未来を決めるのはあなた自身です。占いを賢く活用して、自分を自分にふさわしい場所へと運ぶ旅に出かけませんか。
(第2期募集開始 2024年4月15日)