「知らない」という事を知る

いまなぜ、ＬＧＢＴの人権が注目されるようになってきたのでしょうか？　このところ企業でも、ダイバーシティ研修を行うところが増えてきました。このような流れは、２０２０年のオリンピックを目標に、ますます加速すると言われています。

第1回目は、特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティの五十嵐ゆりさんをお迎えし、LGBTを取り巻く社会意識の変化や、世界の動き、コミュニケーションをする上での基礎知識を学びます。

自らの体験を「発信」すること

増原裕子さんは、2011年からLGBTアクティビストとしての活動を始め、IT企業にフルタイムで勤務しながら同性愛者／同性カップルとしての発信を続けてきました。2015年春に会社員を辞め、独立。LGBT関連の仕事で専業になり、起業家として奮闘する日々の中から見えてきた、自分らしい生き方と働き方。

日本のディズニーリゾート初の同性結婚式、渋谷区同性パートナーシップ証明書第1号取得、そして4冊の本の出版の経験を交えながら、発信のスタイルと戦略、活動とビジネスの境界線などについて、実体験に基づいたお話を伺います。

価値観の違いとの「付き合い方」

ドラァグクィーン（ド派手な女装をするゲイ）は、度々メディアでお目にかかります。煌びやかな一時の夢を見させてくれる彼女たちは、どのような社会的背景の中から誕生したのでしょうか？

第3回目は、編集者・同性愛関連の文献資料の収集家でもあるMARGARETTEさんをお招きし、ゲイメディアの歴史から、同性愛者の“言葉”（オネエ言葉から差別用語問題）、相容れないものへの嫌悪感、同性愛者が子供を持つことの問題点などを、明るくセクシーに語って頂きます。

「共感の場」をつくる　

レズビアンであることをカミングアウトし、１９９１年からWOMAN ONLYの「GOLD FINGER」というイベントをオーガナイズしている小川チガさんをお招きします。レズビアンであることが、現在よりもずっと社会と向き合わなければいけなかったイベント開始当初から、現在に至るまで、自らのアイデンティティをポジティブに発信し続け、様々な人を繋ぐ活動についてお話を伺います。

カラフルな未来を描こう

「LGBT」を語ることがブームに終わることなく、社会においてよりよい関係性を築くためにできることを考えます。最終回は、日本初となる渋谷区・同性パートナーシップ条例制定に関わり、現在は渋谷区男女平等・多様性社会推進会議委員も務める、杉山文野さんをお招きします。また、毎年５月に代々木公園で開催される「東京レインボーパレード」の活動についても伺います。