クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、和泉里佳です。自由大学ではいろんな講義がぞくぞく生まれていますが、どうやってつくっているの?とよく聞かれます。てことで今週は自由大学の講義ってどうやってできてるの?をちょっぴり紹介。
壊してる?つくってる?自由大学的講義づくり
自由大学では、ありとあらゆるテーマを講義にしてますね。7年目も今も、どんどん新しいテーマで講義が生まれています(今年だけでももう18の新講義が開講!)。こんなのアリ?こう来たか!とみんなの好奇心を刺激しちゃう面白いコトをやっていきたいといつも考えているのですが、すべての基本は「学びたい!」から。こんなこと知りたい、比べてみたい、みんなと一緒に考えてみたい、探求したい。今の時代が求めることテーマに講義というかたちにしています。
今つくっているのは、ハーブやスパイス薬膳をボーダーレスに楽しむお茶の講義や、たべることをもっと楽しくするお皿の上のデザインを探求する講義、あとは姿勢を整えたり、フェスティバルをつくったり、狩りとか、スモールビジネスをはじめるとか、いろんなことをみんなであれこれ同時に考えてます。
問題をどう設定するか?大きなところで、どういう世界観を探求していくか?どう視点を変えるか?どう崩すか?誰がどうなるか?どうすればもっと刺激的で良い講義になるか?を一緒に考えていくのが私たちキュレーターの役割。教授の面白みをどう引き出すか?上下じゃなくて三角形の学び。どうやったらインタラクティブなクラスになるか?つくっているようで壊している、壊しているようでつくっている。小さな自分だけでなく、いろいろな人のチカラや知恵を集めて大きく探求していくのもまた面白いところ。
多くの情報がネットで得られる今、持っている情報の量は重要ではなく、それらをどう捉え、どう考えるか?が大事になってきている。ということで、知識や情報の一方通行とか、師匠→弟子という構図や、いろいろな固定概念をぶち壊しながら、自分の頭で考え自分で行動していくことを大切にしています。それはお茶でも盛り付けでも、どんなテーマでも共通してベースに置いておきたい考え方。この間の週末も、プレ講義をやりながらそんな話をしていました。
レクプラ(毎月最後の土曜日=今週末ですよ!)で出てくるいいアイデアも、講義になるには結構変遷を辿ってます。そのまま講義になった企画はひとつもないくらい。学びの価値を明確にすることはもちろん、面白さを体験するためにクリエイティブチーム&教授キュレーター限定でプレ講義をやったり、タイトルや構成、ウェブ用の文章や写真も、何度もじっくり考えてこだわって、ようやく講義としてリリースされているのです。
これからも、知的好奇心を刺激する、エッジの効いた、目からウロコの、時にちょっとバカな?いろんな講義が生まれてくることを期待していてくださいね。「学びたい」を起点にした新しい講義が生まれるかどうか、最後は学びたい人が本当に集まるかどうかにかかってる!ってのも、みんなの自由大学らしくてスキです。いつもドキドキするんだけど。
来週の日記もお楽しみに!