クリエイティブチーム日記は、毎週火曜日にクリエイティブチームのメンバーが交代で書く日記。今週は、和泉里佳です。
サハラなステージ
先週の土曜日、自由大学クリエイティブ創業スクールのキックオフイベントがありました。長い雨も上がった快晴の土曜日の朝、オープン前のCOMMUNE246のステージをジャックしてのトークイベント。『新しい仕事を創ろう Start up your business! 自由大学クリエイティブ創業スクールキックオフ』
創業スクールというのは、昨年からスタートした中小企業庁からの委託事業で、新しく起業したい人や先代経営者から事業を受け継ぐ人のためのスクール。いつもの自由大学とはちょっと違ったスタイルですが、起業のための理念やコンセプトづくりから会計やビジネスプラン作りまで、ワークショップも交えたインタラクティブなクラスです。
新しく仕事を創っていくなら、今の東京の空気ごと取り込んじゃえと、今年のキックオフは青山の賑わいの中にあるCOMMUNE246のオープンエアなステージでやることにしました。年中空調管理された密室空間でなくて暑い時は暑いのがリアルな現実。しかし暑すぎる。ステージ上には自由大学ファウンダー黒崎さんと、社内起業学教授で新規事業開拓家の望月さん、そしてわたしの3人。あの青空の中、ステージ上だけがなぜかスポットライトのように直射日光。「あそこだけサハラだったよね」と言われるくらい軽く熱中症になりながら、話に熱中しておりました。
変化に対応できる種だけが生き延びる話から、学びの場の可能性、アメリカ西海岸や北欧でのベンチャーの話、お金はもはや情報の一種類でしかないだとか、アフリカの最先端事例、子どもやペットも一緒に来れるオフィス、暮らしの中のあちこちにビジネスの種は潜んでいること、古そうな所にこそチャンスはたくさんあることなど、ノンストップ60分。知的興奮の嵐。
去年の卒業生の中から、スモールビジネスをはじめたメンバーがステージ横にブースを出してくれて、成果と近況をシェアしてくれたり、会場全体でいい雰囲気。去年は中小企業庁から創業スクール10選にも表彰されました。私たちのやっている学びのスタイルが、国からも評価されるというのはうれしいことですね。
この創業スクールは助成金事業なのですが、実施するための公募へのエントリーから、実施計画の作成、カリキュラム案づくりから予算組み、契約書、会場手配や経費精算、告知や事務局対応、最終報告までがざっと私の仕事です。自分で出たり、裏方に回ったり、適材適所を考えていろんな人にサポートしてもらったり。内容の良さもお金のことも、すべてを成り立たせる事業をまるごと組み立てるのがキュレーター。書類の多さと事務処理の煩雑さに時折涙が浮かびますが(慣れてない〜)、それもまた人生ですね。
今年もまもなくエントリースタート。それぞれのコースにどんなメンバーが集まるのか楽しみです。