ローカルの宝物×ウェディング
公園や森や海岸、さまざまなフィールドでその地域に「あるもの」をとことん生かして、いくつものアウトドアウェディングを創ってきたHappy Outdoor Wedding。これまでの事例をもとに、ローカルの宝物をどのように活用して地域内外の人たちに喜ばれるパーティーに企画したのか、どうすればローカルにあるものに光を当てることができるのかを学びます。
【2日間集中】ローカルにある宝物を、みんなが喜ぶカタチに変えよう
とっておきの『ローカルの宝物』で新しいうねりを生み出そう
その地域でしか採れないおいしい食材、そこでしか見られないとびきりの景色、ずっと受け継がれている伝統の技、新しくて面白い取り組みをしている街の人。
そんな日本各地にある『ローカルの宝物』を、もっといろんな人に知ってほしい。それによって作っている人も受け取る人も喜んでくれるようなきっかけを作りたい。そんな風に思ったことはありませんか?
そんな時、誰かにお金を払ってPRをしてもらうだけが道じゃない。何だって本当は情熱がある人がやるのが一番面白かったり感動したりするもの。あなたがいろんな人に伝えたいローカルの宝物を、マーケットやフェスティバル、ツアーやワークショップなどの目的に合わせた手段を使って、どうやったらみんなが喜ぶ『イベント』に変えていくか?地域の外の人と中の人が交流して新しい流れが生まれるような『状況』に変えていくか?そして、アイデアの種をどうやって実現まで運んでいくのか?ということを、この講義で学んでいきます。
ローカルの宝物×フィールド×ウェディング
この講義の教授の柿原優紀さんは、既存のウエディング業界のパッケージやウエディングの専門会場にとらわれず、 好きな場所で好きな形でみんなで D.I.Yするウエディング『Happy Outdoor Wedding』を主催。新郎新婦がウェディングをしたいフィールドにある、空間・人・食材・伝統文化などの『ローカルの宝物』をウェディングという『イベント』につめこんで、新郎新婦、ゲスト、その地域にいる人、みんなが喜ぶパーティーをつくりあげてきました。
(写真提供:Happy Outdoor Wedding)
インディペンデントなローカルイベントを仕掛けるゲストたち
この講義では、日本各地でその土地にある『ローカルの宝物』を見出し、ローカルの人と外から来る人が交じり合い、新しい流れを生み出しているイベントを仕掛けるゲストをお呼びしています。
1.『ローカルの宝物』×本 =ALPS BOOK CAMP
長野県松本市で書店あるいは喫茶店〈栞日〉を営む菊地さん。「インドアで楽しむ読書と自然の中で遊ぶアウトドアの融合」を目指し、2014年に『ALPS BOOK CAMP』を立ち上げました。毎年7月に開催し、2017年には4回目を迎えました。フェスティバルでは地元である松本市を中心に、東京、鎌倉、新潟、石川、大阪、岐阜など、縁がある全国のショップが出店。夏でも涼しい長野県という土地の特性や、会場である木崎湖のローケーションを生かしながら、出店者同士が交流しあったり、長野県外から来たお客さんと地元の人の交流が生まれたり。毎年フェスティバルを通して新しい何かが生まれつづけています。
ALPS BOOK CAMP 2017 from alpsbookcamp on Vimeo.
2.『ローカルの宝物』×空き地=HELLO GARDEN
千葉県西千葉の住宅街にあるオープンスペース。この住宅街の真ん中の空き地を活用して、新たな暮らしを提案するプロジェクトが『HELLO GARDEN』。オープンスペースと菜園スペースで構成された空き地では、野菜を育てたり、収穫した野菜でごはんを作ったり、まちの人のできることを持ち寄ってイベントを開いたり。完成されたサービスをお金を払って受け取るのではなく、楽しく暮らすために必要なモノやコトを、少しでも自らの手でつくる方法を、地域住民と共に探る暮らしの実験をしています。主催する西山さんは、何もない空き地からまちの人が関わりたくなるようなイベントを企画し、まちににぎわいやコミュニティを生み出しています。『HELLO GARDEN』の活動は2016年にグッドデザイン賞を受賞しました。
3. 『ローカルの宝物』×カレー=CARRY CRAVAN
全国各地のまちへ出かけ、その場所で調達した食材と、その場所に居合わせた人びとの知恵をまぜあわせ、カレーをつくる。その日、その場かぎりのカレーをつくり、みんなで食べる『CURRY CARAVAN』。まちの一角で鍋を炊くと、自然と人が集まってきて、一緒に鍋をかきまぜながら、会話が始まる。その中で、まちのことを知り、近くにいる人びととの紐帯の強さや協力することの意味について考え、分かち合うことの喜びをあらためて実感することができる。その土地土地の『ローカルの宝物』をカレーにつめこみ、その場所でしかできないカレーを通してコミュニケーションを『味わう』場所づくりをしています。
20170624 CURRY CARAVAN in Nakaminato from yutakana on Vimeo.
4.『ローカルの宝物』×都市=TOKYO COFFEE FASTIVAL
青山ファーマーズマーケットと並行して年に4回開催される『TOKYO COFFEE FASTIVAL』。フェスティバルには全国各地や海外からもロースターが集まり、このイベントでさまざまな土地のコーヒーが味わえます。ローカルで育っているコーヒーカルチャーを都市に集めることで、ローカルと都市のつながりをつくっています。開催のたびに来場者数は増え続け、コーヒームーブメントはより大きなものに成長しています。
自分のまちの『ローカルの宝物』で、新しい流れを創り出そう
教授やゲストに共通するのは、イベントの大小に関わらず『その場所にあるもの』とじっくり向き合って価値を見出し、見出した『ローカルの宝物』を届けたい人にきちんと届くイベントを作っていること。
この講義では教授やゲストから学ぶだけではなく、受講生・教授・ゲスト・キュレーターがフラットな立場でお互いディスカッションしながら、「自分が住んでいるまちのローカルの宝物は?」「ローカルイベントをつくっていくために必要なことは?」ということを全員で探っていきます。最終回には受講生もローカルイベントプランを発表し、参加者全員でプランを実現するためのブラッシュアップをしていきます。
あなたのとっておきの『ローカルの宝物』×『◯◯◯』に、どんな「こんなことやってみたい!」を入れたら、自分もみんなも喜ぶイベントが作れるだろう?◯◯◯に入る企画は無限大。教授やゲストからや学んで視点を広げながら、「自分のまちでこんな光景が見たい」「こんな状況をつくりたい」を思い描き、実現するための一歩を踏み出しましょう。
(第2期募集開始日:2017年9月25日)
第1回
公園や森や海岸、さまざまなフィールドでその地域に「あるもの」をとことん生かして、いくつものアウトドアウェディングを創ってきたHappy Outdoor Wedding。これまでの事例をもとに、ローカルの宝物をどのように活用して地域内外の人たちに喜ばれるパーティーに企画したのか、どうすればローカルにあるものに光を当てることができるのかを学びます。
第2回
「インドアで楽しむ読書と自然の中で遊ぶアウトドアの融合」を目指し、ALPS BOOK CAMP開催する菊地さん。松本にある『ローカルの宝物』をどうフェスティバルに表現していったのか、フェスティバル運営の経験がない中で「この場所にこんなイベントがあったらいいな」を、どうマイルストーンを立てて実現していったのかをを学びます。
第3回
住宅街の真ん中の空き地を活用して、新たな暮らしを提案するプロジェクトHELLO GARDENを主催する西山さん。まちの人という『ローカルの宝物』を巻き込んでどうイベントをつくっていったのか、何もない空き地からワクワクするような状況をどう生み出していったのかを学びます。
第4回
全国各地のまちへ出かけ、その場所で調達した食材とその場所に居合わせた人びとの知恵という『ローカルの宝物』をまぜあわせて、カレーをつくる。その日、その場かぎりのカレーをつくり、みんなで食べるイベントCURRY CARAVAN。旅をしながら訪れるまちの人をどう巻き込み、カレーを通してどうコミュニケーションの輪を広げていっていったかを学びます。
第5回
青山ファーマーズマーケットと並行してTOKYO COFFEE FASTIVALを企画・運営する田中さん。都市だからできる『ローカルの宝物』への光の当て方や、2日間で3万人近くを集めるフェスティバルに成長した過程や、どうムーブメントをつくっていったかを学びます。
そして最終回では、自分のローカルの宝物をどんなイベントに変えていくかを発表します。自由に妄想しつつ、明日からでも仲間や必要な人にプレゼンをできるところまで具体的なプランを計画して、自分の言葉で発表してみます。コンセプトメイキングだけでなく、事業計画にまで落とし込みたい人もアドバイス。数々のイベント手がけている教授の柿原さんからのアドバイスや、仲間からの意見をもとにさらにブラッシュアップしていきましょう。